「2015 ざぶん賞」表彰式

1月9日(土)福島市で「2015 ざぶん賞」表彰式が開催されました。
表彰式では、県を1位で通過し、全国表彰で全国2位の『ざぶん大賞』に輝いた4年國井拓美君が表彰を受けました。表彰されるだけでなく、受賞者を代表して、作品を朗読する大役も務めました。
式の様子を紹介します。
   
歴代の全国表彰作品が展示してありました。    拓美君の作品が載った新聞です。
  
東大名誉教授:月尾嘉男氏の講演、直木賞作家:安部龍太郎氏の講話は心に響きました。
  
全国実行委員長の月尾氏から表彰された拓美君です。

 
全国表彰を受けた児童・生徒の皆さんが紹介されました。いつも本校の教育研究の講師を務めていただいている福島大学名誉教授:高野保夫先生からの講評もありました。
 
会場の全ての方が拓美君の朗読に聞き入っていました。12月から毎日毎日、何度も練習を重ねてきた成果を発揮して、たいへんすばらしい発表でした!

最後に、作品を紹介します。

  米の命 おれの命

    蓬田小学校4年 國井 拓美

 

おれの米ができるまで たくさんの水を使う。

 

春は、種をおふろのお湯に入れて一週間。

箱に土を入れて 種をぎゅっと入れる。

 

ホースで水をたっぷりあげる。

めが出るまで、毎朝 毎朝 水をあげる。

なえが 八センチメートルくらいに育つまで、

毎日 毎日 水をあげる。たっぷりと。

 

いよいよなえを 田んぼに植える。

田んぼには、水がいっぱいはってある。

まるで、大きな池みたい。

 

田植え機で田んぼに入ると、

水が波みたいに ザー ザー と動く。

水になえが立ち始める。

順番に、まっすぐに、せい列しているみたいに。

 

大きく育てよ! おれのなえ!

 

なえが大きく育つように、毎日 田んぼに水を流す。

田んぼいっぱいになるまで、水を流す。

水は、山から引っぱってくる。

たくさんの水は、山からのめぐみ。

 

なえが 大きく 大きく 育ったら、

水を全部ぬいて、地面がわれるまでそのまんま。

これから 水は もう つかわない。

いなほができるまで 水はつかわない。

 

夏の終わりにいなほができて 米になる。

大きくなった おれの米!

 

秋になって、いなほが緑から黄色にかわった。

いねをかって、できたのが おれの米!

 

米をごはんにするのにも また水が必要だ。

おれの米が おれの口に入るまで、

たくさん たくさん 水をつかった。

水がなきゃ、米は育たない。

米がなきゃ、おれは育たない。

 

水は 米の命。

そして、水は、おれの命。