小と小をつなぎ、ひらた清風中学校につなげます!!

 小平小学校と蓬田小学校をつなぎ、ひらた清風中学校につなげます!!

 6月21日(火)に蓬田小学校を会場として、平田村「ジュピアプラン」に基づく第2回小小交流事業を開催しました。(第1回目は、ジュピアランド周辺において森林学習をとおして交流を行いました。)
 小平小学校と蓬田小学校の5年生が集い、交流をとおした国語の学習を行いました。双方の5年生の担任の先生が事前に連絡を取り合い準備をしてきました。目的は、次の2つです。

 ① 小平小学校と蓬田小学校の児童が交流を図ることにより、仲間作りを通して  ひらた清風中学校での生活をスムーズにする。
 ② 国語の授業での交流をとおして、互いに学び合い・高め合おうとすることが  できるようにする。

【始まりの会】
小平小学校の児童が担当して進めました。

 


5月に実施した、森林学習による小小交流事業の看板を作ることになりました。

 


【学習の様子】
○単元名「きいて、きいて、きいてみよう」
○目 的「友達に聞いてみたい話題をあげ、インタビューをとおして、交流することができる」

小平小学校と蓬田小学校の5年生36名は、2クラスに分かれて授業を受けました。

授業の内容は、次のとおりです。
1.グループで自己紹介をし、インタビューする順番を決める
  ・自己紹介の際には、自分の好きな物や好きな食べ物など、一つの題材を決めて一言添えるようにする。
2.友達に聞いてみたい話題を挙げ、質問を考える。
  ・質問したい人の人柄を引き出せそうな話題を考えていくつかの質問を考える。
3.聞き手、話し手、記録者に分かれて、インタビューをし合う。
  ・聞き手、話し手、記録者のポイントをおさえる。
  ・実際に、インタビューをし合う。
4.インタビューをして分かったことを交流し、感想をまとめる。

5年生の教室の学習の様子です。小平小学校の先崎先生が担当しました。

 

 

学習室での学習の様子です。蓬田小学校の渡邉先生が担当しました。

 

2つの学校の児童とは思えないほど自然な授業の光景でした。


【終わりの会】
蓬田小学校の児童が担当しました。

 

2学期に行われる村陸上大会や石川地区小体連においての
お互いの活躍を誓い合い閉会となりました。
 

 

「ジュピアプラン」とは?
 こども園・小学校・中学校が連携し、小一プロブレムや中一ギャップの解消を図り、9年間を見通した教育ができるようにするための、平田村独自の具体的な交流活動計画のことです。

   「小一プロブレム」とは?
 一般的に小学校に入学したばかりの1年生が集団行動がとれない、授業中に座っていられない、話を聞かないなどの状態が数ヶ月継続する状態のことをいいます。小一プロブレムの背景としては、地域社会の変化や家庭教育の変化、幼稚園と小学校の文化の違いなどが考えられています。この問題を解決するためには、幼稚園と小学校との連携によるなだらかな接続が不可欠であり、園児が小学校に親しみを持てるような配慮が必要といわれています。」

  「中一ギャップ」とは?
 小学生から中学1年生になったとたん、学習や生活の変化になじめずに不登校となったり、いじめが急増するという現象。ギャップの典型例は、コミュニケーションが苦手な生徒が小学校時の友人や教師の支えを失う「喪失不安増大型」と、小学校でリーダーとして活躍していた生徒が中学校で居場所を失ってしまう「自己発揮機会喪失ストレス蓄積型」であることがわかったといいます。こうした現象を解消するために、中学教師が小学校で「出前授業」をしたり、小学生と中学生が合同で行事を開催したり、など小学生のうちから中学校の教師や先輩に親しんでもらう試みを行うようになっています。

 小学校の高学年の児童は、各小学校において中心的な役割を果たしています。しかし、中学校への入学後、学校の雰囲気や中学校の指導法になじめなかったり、新しい集団の中で人間関係が築けないなど、学校生活への不適応などを起こすことがあり「中一ギャップ」と呼ばれるようなことが問題とされてきました。
 そのため、平田村では中学校への入学の前に、小学校5年生の段階から計画的に交流活動や授業を行っています。
 5年生では、年間に2回、人間関係作りのための交流活動や授業等を行います。
 6年生では、年間に数回、人間関係作りのための交流活動や授業等を実施したり、中学校の教師から指導を受けたりもします。
 他校の児童と交流したりする体験により、村内の小学校の児童が中学校生活への期待感を持てるようにしてきました。