天災は忘れた頃にやってくる!!

 「天災は忘れた頃にやってくる」

 確かに地震などの「自然災害」の発生を抑止することは困難です。
 しかし、火災などの「人的災害」は、絶対に起こしてはいけません。

 4月21日(金)の避難訓練は、『地震発生。ボイラー室より出火。延焼の恐れあり。全員避難。』という設定で行いました。
 「とっさ」の行動ができるようになるためには、「訓練」が必要です。
 今回は、次のようなねらいをもって実施しました。
【ねらい】
  (1) 生命及び身体の安全を常に考えて行動する態度を養うとともに、その習慣化を図る。
  (2) 非常の場合に際して、教師の指示に従い、秩序正しく冷静沈着な判断力と迅速に避難できる行動力を養う。
(3) 第1次避難経路、避難方法、諸注意を理解させる。
(4) 災害や防災に対する意識を高め、防災予防の心構えや必要性を認識させる。
(5) 学校防災計画の内容と分担について共通理解を深める。
【基本的訓練事項】
 (1)  非常ベル、緊急放送の意味と聞き方。
  (2) 避難前の整列の仕方。帽子をかぶる、ハンカチで口をおさえる。
  (3) 避難口の選択と廊下、階段の歩行。
  (4) 「お・か・し・も・ち」の励行(おさない・かけない・しゃべらない・もどらない・ちかよらない)
 (5) 避難場所での整列方法。
【事前指導】
   ・災害発生に伴う避難方法等の指導。
   ・非常ベル、緊急放送、先生の話をきちんと聞く態度を養っておく。
   ・児童の身体状況の把握。
    ・実施日時等の告知。
【避難訓練】
【通報】
①「ただいま、大きな地震が発生しました。児童のみなさんは、安全な場所で地震がおさまるのを待ってください。これからの放送をよく聞いて、行動するようにしてください。」

②「先ほどの地震により、ボイラー室から火災が発生しました。児童のみなさんは、避難の用意をしてください。」
 ◎放送及び担任の指示をしっかり聞き、身支度をする。
③「先生の指示に従って避難してください。それでは、避難を開始してください。」
出席簿を持ち、先頭で児童を避難誘導する。

  ◎校庭に出るまでは速やかな歩行で、校庭に出たら小走りで避難する。
  2階は、下学年→上学年の順に避難する。
  3階は4年生→2年生の順に避難する。

 

 ◎窓、扉、防火扉を閉鎖する。
 ◎最後に避難する学年が扉を閉める。
 ◎石碑前に整列する。(到着した学級順に池側から整列する。)
人員を確認し、本部長(校長)に報告する。
「第□学年出席者○名、欠席者△名、異常ありません。」

校舎内の児童・戸締まりなどについて確認する。

【反省会】
                      

【校長先生のお話】
 朝、6年生の瀬谷さんに質問しました。「今、非常ベルが鳴ったらどうしますか?」すると、瀬谷さんは、「あわてない」とすぐに返事を返してくれました。そして、先生の指示をよく聞いてから避難します。
さすが、6年生ですね!!。これまでの訓練のたまものです。
 人間は、「非常事態」が起きると動揺して何もできなくなることがあります。考えなくても「とっさ」の行動がとれるようにすることが大切です。今日は、そのための訓練です。
 剣道の用語に「鍛錬」というものがあります。繰り返しの練習により、考えなくても行動ができるようになります。

【講評(教頭)】
 今回の避難にかかった時間は、2分17秒でした。
基本的訓練事項である、次の5点がしっかりできていました。
 (1)  非常ベル、緊急放送の意味と聞き方。
  (2) 避難前の整列の仕方。帽子をかぶる、ハンカチで口をおさえる。
  (3) 避難口の選択と廊下、階段の歩行。
  (4) 「お・か・し・も・ち」の励行(おさない・かけない・しゃべらない・もどらない・ちかよらない)
 (5) 避難場所での整列方法。
 今後は、「実際に起きたらどうするか」「自分の命は自分で守る」ということを自覚していきましょう。