食べることは、楽しいこと
今日、6年生がキャリア教育の一環として日本調理技術専門学校の先生をお招きして、「シェフの仕事」をテーマに学習を行いました。
授業の前半は、味覚の学習として「フォアグラのソテー」「ステーキ」「焼きバナナのアイスクリーム添え」を試食しました。子ども達は、調理人の様子を間近で拝見しながら、調理の工夫について教えていただきました。ステーキは、焼く直前に塩・コショウで味をつけること。最初は強火で2分程度焼き、その後裏返して焼くなどおいしく焼くこつなども教えていただきました。ステーキを熱したフライパンにのせた瞬間の音、強火で焼いてこんがりと色づいた焼き色、香ばしい香りなど五感をフルに働かせながら楽しみました。「54℃以上をこえた方がおいしい。そのわけは、その温度に達するとうまみのポケットから肉汁が出始めるからである」とのこと。子ども達は、味を確かめながらシェフの話に耳を傾けていました。シェフの方から、「デザートは、宿題として家でも作ってみよう!」という話がありました。必要な材料は、バナナ・バターのみです。「シェフは、調理をすることでバナナがバナナをこえる味にできる!だからこそお金をとってお客様に提供することができる。」と仕事に対する思いも話していただきました。デザートを口にした瞬間の子ども達は、全員が満面の笑みをしていました。同席した職員も感嘆の声をあげました。ちょっとした一工夫を加えることで、素材が素材を超えるということがわかりました。
授業の後半は、食育についてシェフの立場から話していただきました。印象的なエピソードがたくさんありましたが、特に印象的だったのは、「食べること=楽しいこと=幸せなこと。好き嫌いが減るということは、楽しいことが増えること。つまり、幸せが生活が増えること。」という好き嫌いを減らすことによる好循環の話です。では、どうしたら嫌いな物を食べることができるようになるのか。それは、食べず嫌いにならずに、ちょっとだけ食べること。食べることは習慣だから嫌いなものもおいしいものに出会ったときに変わるということです。シェフの体験として、しいたけが嫌いだったけど、先輩がおいしく調理してくれたことで、しいたけのおいしさを知り食べられるようになったことを話してくださいました。サービス業は愛情業。一人一人に愛情をもって接する。プロとしての意識をもって接する。そんなシェフの仕事に対する思いも知ることができました。お忙しい中、本校の子ども達のために時間を作ってくださりありがとうございました。
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