こんなことがありました!

介護する側が大切なことは・・

 昨日、4年生が総合的な学習の時間を活用して、「介護ってなんだろう?~介護する側、介護される側の体験をしてみよう~」というテーマで二本松市にある専門学校から先生をお招きし出前授業を行いました。今回は、アイマスクを着用しての歩行体験や白杖を使っての歩行体験を行いました。

 

 二人一組になって介護する人・介護される人に分かれて体験を行いました。日常の多くの時間を過ごしてる学校ですが、アイマスクを着用すると光が奪われ、いつもとは違った雰囲気を感じていました。教室の入口から自分の座席まで、進んで椅子に座るだけでも苦労をしていました。

 

 そこで、介護をする人の手助けを体験しました。「進みますよ」「止まります」「ここが椅子の背もたれですよ」「これが机ですよ」など声をかけながら介護を行います。そうすることによって、介護される人へ安心感を与えることができます。子どもたちも、一人で歩くよりもスムーズにできることを実感したようです。

 

 授業の後半は、白杖を使っての歩行体験です。目の不自由な方にとって、白杖は目の一部となります。目の前にある危険物を発見したり、進む方向を探し出したりすることができます。実際に階段の上り下りもしてみました。何気なく歩いている階段が、全く異なるものに変わります。介護する人の声を信じて一歩ずつ進みます。「1段降ります」「あと3段です」「降りました」など階段を上り下りする際も、介護する人の的確な声かけが、重要であることに気がつきました。

 

 

 講師の方からは、「介護は、何でも全てやってあげるわけではありません。利用者の自立を目指しながら、利用者のニーズに合った手助けをすることが大切です。」という話をしていただきました。福祉について学習を進めている4年生にとって新たな気付きとなったのではないでしょうか。